胸やけ(逆流性食道炎)
食後にむねやけを感じることはありませんか?
- 食後、特に2時間以内に、胃や胸の下あたりから首に向かって上がってくる灼熱感はありませんか?
- いつもより食べ過ぎたり、脂肪分や香辛料の多い食事をしたときに、むねやけが起こりませんか?
- 横になったり、前かがみになると、むねやけがおこりませんか?
- 物を持ち上げたり引っ張ったりして、呼吸が激しくなると、胸やけがおこりませんか?
- 食べた物や酸っぱい液体が口の中に戻ってきませんか?
こんな時に「むねやけ」が起こります
- 甘い物や、いも類などのでんぷん質を大量に食べたとき
- てんぷらととんかつなど脂肪の多い食べ物を取ったとき
- 多量のアルコール、たばこ、コーヒーをとったとき
- 怒った時や恐怖を感じたとき
- 精神的に疲労したとき
- 消化管に病気を起こしているとき
どうして起こるか
食道から胃につながる4-5cmの部分は、胃液が食道に逆流するのを防ぐために、開いたり閉じたりして「弁」の役割をしています。この「弁」が何らかの原因によってうまくはたらかなくなると、酸っぱい胃液が逆流して食道の粘膜が酸の攻撃に曝されます(逆流症)。健常な人では、食道の運動によってこの逆流物を押し戻したり、粘膜が攻撃に対して十分に抵抗できますが、これらが正常に働かなくなると、粘膜に炎症が生じて、ただれた状態(逆流性食道炎)になります。
再発をくり返さないために
食事の内容に注意し、生活様式を改善しましょう。
食事
- 暴飲暴食はやめましょう。腹8分目が目安です。
- 脂肪の多い食物は、胃からの排出が遅れるので控えめにしましょう。
- アルコール、コーヒー、香辛料など、胃を刺激するものは控えましょう。
生活
- ベルト、帯、ガードルなど、おなかを締め付けるものはやめましょう。
- 前かがみの作業は逆流をおこしやすいので、できるだけやめましょう。
- タバコはできるだけ避けましょう 。
- 肥満や便秘を解消するようにしましょう。
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