星降る五ヶ瀬でヘール・ボップ彗星を


五ヶ瀬のもう一つの魅力

五ヶ瀬の、もう一つの魅力を見つけた。
それは、星を見ること。
この日の五ヶ瀬スキーは、友達と現地で合流する事になっていたので、何時に出発して、何時にゲレンデについてもかまわなかった。
はじめは午前4時に出発して、8時前に五ヶ瀬に着けばいい、と思っていたのだが、2時を過ぎてもなかなか寝付けなかったので、スキー場で仮眠を取ることにして、早めに出発した。

午前5時半。
スキー場のふもとに到着した。
徹夜での運転はさすがにこたえた。上まで登る気力もなくなってしまったので、途中で仮眠を取ることにした。
ところが、車を止めて、ライトを消してびっくり。夜空に輝く星の、きれいなこと!

ヘール・ボップ彗星

折しも、「ヘール・ボップ彗星」が、明るくなりつつある時。
「そういえば、彗星が見えるはず」と、探してみた。
すると、あった、あった。0等星くらいあると思われる明るい彗星。
しかも、彗星の尾も、きれいに見える。
こんなに明るくてきれいな彗星を見たのは、生まれて初めてかもしれない。

いっぺんに目が覚めて、写真撮影を試みた。
なにせ、ちゃちなカメラなので、シャッタースピードの調整もできない。
まぁ、ダメで元々だったが、やっぱりだめだった。
しかしその後、大学時代の星見サークルの友人が、長野県で撮った写真が送ってきたので、その写真を載せました(^^;

さらに坂道を上って、パーキングセンターへ。
ここで、山の上から見る初日の出を拝むことができた。
早起きは三文の得だね。(早起きじゃなくて、夜更かしだろ!)

山の中で、空気がきれい。おまけに民家が少ないので、夜は明かりが少ない。
考えてみれば、星を見るのに、こんなにいい条件がそろった場所は、そうそうないはず。
冬にしかくる機会のなかった五ヶ瀬だが、夏の流星群の時期に、星見酒にくるのもいいかもしれない。

今シーズン最後の特訓

合流した友達は、ギアを一新して、とても派手に変身していた。
大山へ遠征していたらしく、目に見えてレベルアップしている。いかんな。
3級を取った程度で、浮かれていてはいけない。特訓だ。

しかし、肝心のゲレンデは、朝からじゃりじゃり。
夕べも気温が下がらなかったので、降雪機がかけられなかったのだろう。
半ばあきらめ状態だったが、そんなコンディションでも結構滑れる自分に驚く。

以前、こんな状態に当たったときには大転倒をやらかしたのだが、今回は全く危なげない。それだけ上達している、ということなのだろうが、それにしてもすばらしい進歩だ。
半ばあきらめムードだったが、こんな状態が、逆に練習になっているかもしれない。

そして、午後からオープンしたダイナミックコースは、それ以上によかった。
ダイナミックコースは北西斜面にあるため、それほど太陽も当たらず、ジャリジャリにはならないようだ。この日も程良い雪で、滑るにはまずまずのコンディション。
ダウンヒルを彷彿させる、ダイナミックな滑りを楽しんだ。
もはや、このコースなしには、五ヶ瀬ハイランドは語れない。このコースがなければ、魅力も半減だと言ってしまおう。

結局、今年のダイナミックコースは、2ヶ月も開放された。
これまでずっと「開かずのゲレンデ」とまで言われてきたが、去年の初開放、そして今年の2ヶ月にわたる開放と、一気に汚名を返上した形だ。
 九重スキー場がオープンして、初心者を大量に取られた五ヶ瀬ハイランドにとって、ダイナミックコースは、なくてはならないコースとなるだろう。
来シーズンも、これくらい開放されるといいんだけどな。