こんなスキーがしてみたい


1.恋の舞台は、雪のゲレンデ

星が輝く午前4時。
一台のワゴン車が、宮崎市を出発した。 天井にはスキーキャリア。そして4組のスキー板。 カーステレオから流れるのは、ユーミンの「SURF&SNOW」

車に乗った二組のカップルの心は既に、雪のゲレンデにトリップしている。 行き先は、日本最南端のスキー場、「五ヶ瀬ハイランド」!!

出発は、小雨の中だった。おまけにここ数年、五ヶ瀬ではたいした積雪がない。
「今日は雨か...最悪のコンディションだな」と、半ばあきらめ顔の面々。  しかし、鞍岡あたりから、雨は粉雪に変わった。五ヶ瀬ハイランドスキー場で 車を降りると、そこには一面の銀世界が・・・。

周囲の車や、建物、木の枝にも、真綿のような雪が降り積もっている。 日頃の行いの賜物か、嬉しいことに五ヶ瀬ハイランドスキー場は、今年最大の積雪と なり最高のシチュエーションで迎えてくれた。

2.ゲレンデが溶けるほど...

4人とも友達づきあいは長いが、一緒にスキーに行くのは初めて。 男2人は、十分な経験があるものの、女の子達は初体験も同然だった。

早速、男の1人が、インストラクター気取りでスキー板の履き方から説明を始めた。初心者を指導するのはめんどくさいのだが、女の子相手だと、なぜか楽しい。 逆に、「自分も、初めての時はそうだったなぁ」なんて思いながら、指導する。

2人ともすべれるようになると、4人は2組に分かれて、思い思いに滑り出す。 急斜面に苦戦する彼女と一緒に滑りながら、時には滑りの指導をし、時には一緒に 転び、顔には満面の笑みを浮かべる。
ゲレンデで、リフトで、ロッジで、2組のカップルはスノーリゾートを満喫する。

アフタースキーは、日之影温泉に入って、疲れを癒す。
残念な事にここは、混浴もなければ、仕切りの隙間が狭く隣が全く見えない・・・。

今度は泊まり掛けで行こうね、と、4人は1日だけのスキーツアーを終えた。


      このページは、フィクションです(^^;