初めての、五ヶ瀬スキー場


うれしい誤算

初めて、五ヶ瀬ハイランドのゲレンデに立った。
「しょせん、五ヶ瀬。たかが、五ヶ瀬」
学生時代、信州などのスキー場に行っていた私は、五ヶ瀬ハイランドに対して そんな先入観を持っていたのだが、それは、うれしい誤算に終わった。
雪質もそれほど悪くないし、滑走幅も、思ったより狭くない。

コースが簡単であることと、短いことは、どうしようもなかったが、 雪がもっと降れば、中級者用のコースも使えるようになるということなので、 中級者までは、ここで充分楽しめるんじゃないだろうか。

しょせん南国のスキー場と、期待していなかったのだが、うれしい誤算だった。 宮崎に戻ってきてからも、スキーを楽しむことは十分に出来そうだ。

ゲレンデで缶ビールを冷やして飲みながら、これから始まる南国での スキーライフに、大きな夢を描き出した。

悲しい誤算

ところが、悲しい誤算もあった。 なんとなんと、会社の先輩が5人ほど来ていたのだ。
ロッジで私が1人で歩いている時に見つかって、

 「この間と違う女性と2人で来てるんでしょう!」
 「さっき手をつないで一緒に滑っていた女性は誰だ?」
 「なに?男と来ている?君はホモだったのか!?」

私1人を見かけただけで、あっという間にここまで話が進んでしまった。
「この間と違う女性」とか、「さっき手をつないで滑ってた」とか、 「あることないこと」ならまだしも、「ないことないこと」出てくるとは、 恐ろしい人たちだ...
明日会社に行ったら、早速浮き名を流されているに違いない...

何はともあれ、南国宮崎のスキーライフは、かくして波乱の幕開けとなったのである。