97シーズンを振り返って 


九重スキー場は、3月10日。五ヶ瀬スキー場も、3月16日に営業を終了しました。

雪に恵まれ、オープン以来最高の、1mという積雪を記録した97シーズンでしたが、3月に入ると気温が激しく上昇し、あっと言う間に雪が溶けてしまいました。
終わってみれば例年並か、例年よりも早い、シーズン終了です。

九重スキー場というライバルが現れた97シーズン、五ヶ瀬スキー場がどう変わっていくかについて注目していましたが、いい意味で変わってきました。
無料託児所の設置。自動券売機の導入による人件費削減。
また、ダイナミックコース付近に防風ネットを設置したことは、強風によるリフトの運休が減るなど、大きな効果があったようです。

いままで独占状態だった五ヶ瀬スキー場が、少しづつ変わりつつある。
そんな印象が残った、97シーズンでした。
来年は、さらにすばらしいスキー場になってくれることを、願います。

ちなみに入場者数は去年よりも2割ほど減って、7万人あまりにとどまったそうです。
ファミリー向けの九重に客を奪われてしまった形ですが、それも仕方ないでしょうね。
五ヶ瀬、九重、両スキー場が、お互いに競争しながら、もっともっとすばらしいスキー場になってくれることを願います。

オープン当初は雪不足に悩まされましたが、1月に入ってからは雪に恵まれ、最初のシーズン、まずまずのスタートを切れたのではないかと思います。

しかし2月末の雨で雪が一度に溶け、2月27日以来、リフトは動きませんでした。
その後ファミリーゲレンデ(?)を無料開放したりしていましたが、3月10日をもって、今シーズンの営業を終了。
まともに営業できたのは、1月上旬から2月下旬までの、2ヶ月弱といったところでしょうか。

「五ヶ瀬の雪が5センチ減るとき、九重は10センチ減っている」
というのが、ある人の言葉です。
まったくその通りで、九重の苦戦の様子をよく表した言葉だと思います。
九重スキー場のとなりには、九州電力の地熱発電所があるわけですが、
「やはり、地熱が高いのでは???」と、憶測したくなります。

今後雪に恵まれなかったときにどうなるか...
一抹の不安が残った、97シーズンでした。