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柿ピーな人

 柿ピー(ピーナッツ入り柿の種が正式名称か?)が大好きな人が身近に居る。好む度合いが半端ではない。柿ピーが主食だと公言してはばからないのだ。柿ピーの消費国がどのくらいあるのかわからないが、少なくとも日本人でも柿ピーが主食だと言う人は滅多にいないと思う。もちろん家族と同じような食事は取ってはいるのだが、居間でテレビを眺めながらポリポリやってることが多い。たまには子供達の手前もあるので、たしなめることもあるのだが、一向に意に介さない。むしろ柿ピーが無いと機嫌が悪いので、時折スーパーで買ってきてやるほどだ。

 そんな柿ピーフリークであるから、柿ピーに対するブランド志向も当然発生する。先日福岡に行ったときにも「缶入り柿ピー」を頼まれた。息子と2人でキャナルシティの中を柿ピー探して歩き回った。どこにもないので川端通りから博多リバレインまで足を延ばした。「ヴィトン」や「グッチ」や「フェンディ」の界隈に柿ピーが存在するわけもないが、そこまでやれば言い訳が出来ると考えたのだ。天神の岩田屋や大丸の地下にでも行けばあったのかも知れないが、そんな元気も時間もなかった。結局、帰る道すがら大分市郊外のマルショクで気休めに2パック買ったのだが、これが図らずも柿ピー界のスーパープランド「でん六」の製品であった。柿ピーな人が喜んだのは言うまでもないことである。亀田製菓製と食べ較べて悦に入っていた。なるほど大手とブランドは違うらしい。

 正統な「柿の種」については、愛好家によるホームページが存在する。その中では柿ピーはどちらかと言うと邪道な存在なのだそうだ。しかしながら「かわきもの」はどうでも良い私が選ぶとすれば柿ピーの方だろう。私も子供達も柿ピーの中のピーナッツばかりを選んで摘むので、柿ピーな人に怒られてばかりいる。

 

(00/5/30)