シェムリアップ国際空港で観光客を出迎えるガイドたち。遺跡観光は町の最大の産業だ
インドシナ半島の中央に位 置するカンボジアの人口は1300万人。タイ、ベトナム、ラオスと隣接している。 1953年、カンボジアはフランス統治の時代を経て独立したものの、ベトナム戦争やクーデターなどに見舞われ、なかなか国内の情勢は整わなかった。 さらに、1975年にはポル・ポト政権が成立し、内戦が激化。その後、国連が紛争の解決に乗り出し、1993年に新生カンボジア王国が誕生して現在に至っている。 アンコールワット遺跡群があるセムリアップは北西部にある小さな町。近年、観光客の増加に伴い、一流ホテルが続々と進出、75軒以上のホテルが建ち並び、高級志向のリゾートタイプのホテルで賑わいを見せている。 しかし、内戦の傷跡は今なお残っており、観光客で賑わう華やかな町と貧困の農村との貧富の差の大きく光と影を見せている。 |
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遺跡の近くにはおみやげ屋が軒を連ねる(中央)売っているのはTシャツ絵はがき、果物、飲み物など。観光の足は一般的には車だが、オートバイの後ろに座席をつけた「ルーモ」(右)は欧米系の利用者が多い。群集の中を客を乗せて象がノッシノッシと歩く(左)。高台のプノン・バケンから夕日を眺める丘陵ツアーで、象さんに乗るには上りが13ドル、下りが10ドルでした。 |
観光の必需品 アンコールワット遺跡観光は11月から2月までの乾季か最適、6〜10月は雨季で1日に数回のスコールがあり、観光には適さない。夏は気温が40度を越す猛暑で、冬でも30度になる。帽子、サングラス、日焼け止めはぜひ必要。朝焼けや夕焼けのツアーもあり、日の出前、日没後の暗闇に照明施設がないので懐中電灯があったほうが便利だ。 |
![]() ![]() 遺跡と犬 遺跡の周囲には飼い犬や野犬が沢山うろついていた。 遺跡の入り口にはなぜか必ず「犬は立ち入り禁止」の看板があった。 |
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遺跡の周辺には物売りや物乞いの子供たちがたむろしている。粗末な衣装にはだしの子もいる。絵葉書やアクセサリなどをかざして「ワンダラ〜」「センエン〜」とすがるような目つきですり寄ってくる。やっと言葉が話せる幼い子もいる。この国の貧しさを見る思いだ。いちいち相手をしていたらきりない。心を鬼にして無視するが、幼い子供たちの売り声が耳から離れない。日本と同じ6 3 3制で高校まで義務教育だそうだ。就学率ハッキリしないが、恐らく低いだろう。 |
バッチ売り シェルムアップ空港で入国手続きの係員がにっこり笑って胸のバッチを指差して「センエン」と言う。何を言っているのだろうと怪訝な顔をすると今度は左手の手のひらを突き出した。そこには「10ドル」と書いてあった。バッチを買ってくれということだ。あわてて首を振った。 遺跡観光の途中、制服の警官が近づいてきた。、またも胸のバッチを指差して「10ダラ〜」と言う。同行の一人が物は試しと交渉して5ドルに値切って買った。ガイドによると、公務員の給料が安いのでアルバイトだそうだ。役所も黙認、バッチがなくなると補充してくれるそうだ。 |
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(左)我々が泊まったル メリディアン アンコール ホテル。フランス資本で3年前に開業した。赤瓦の瀟洒な三階建てで223室ある (右)郊外のジャングルの中にある民家。高温多湿のため高床作り。電気は来ていない。5メートル掘ると水は出る。トイレは周辺の田んぼ |
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(左)カンボジアの食事は3〜4人分皿に分けて出てくる。肉料理は少なく野菜と魚か主。さつま揚げに似たものや春巻き、たこ焼きもあった (中央)カンボジアに伝わる王宮舞踊。ダンスの踊り手の育成にに力を入れている。レストランやホテル食事をしながら観賞出来る (右)オールドマーケットの生鮮食料品売り場。野菜や果物が豊富で、ナマズなどの生きた魚も売っていた。 |
通 貨 りエルだが、米ドルがそのまま通用する。食事はツアー料金込みでどの程度か分からなかったが、現地の缶ビールが2ドル、瓶ビールが3ドル、ワインのボトルが20ドルだった。日本より僅かに安い程度か。 |
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(左)「地雷の被害者」と日本語で書かれた看板があり、手足の不自由人たちが音楽を演奏、 募金を募る。内戦で国内には無数の地雷が仕掛けられ今でも残っており、怪我する人も多い。 カンボジアの影の部分である。 (中央)遺跡で絵を描いて売る (右)民族衣装を着て観光用記念写真のモデルたち |
セルムアップの町から約40キロのところ広がる東南アジア最大の湖、琵琶湖の10倍の広さだと言う。雨期はの3倍もの大きさになる。元陸地であったところが水につかり、大量
にプランクトンが発生し、それを主食にしている淡水魚も大量 に発生します。乾期には、水のひいたあとに堆積した土が養分を大量
に含んでいるため、農地として利用されています。トンレサップ湖は、カンボジアの人々の食生活を支えている重要な湖といる。 |
![]() 海を思わせるような湖面には漁船が漁をしていた |
![]() 観光地にもなっており遊覧船が行き交う |
![]() 岸辺には水上生活者の船がひしめいていた |
![]() 日本の資金で作られた水上の小中学校 |