Octave はもともと、工学部の学生の化学反応装置の設計のための教科書で使うためのソフトとして、Wisconsin-Madison 大学の James B. Rawlings と Texas 大学の Jhon G. Ekerdt によって作られました。しかしながら、Octave は今では学校教材の範囲を越えて色々な現実的な分野の数値計算プログラムとして使われるようになってきています。
Octave は主に数値計算を行うことを目的としたハイレベル言語です。Octave はコマンドラインから入力することで、線型方程式や非線型方程式の数値計算をはじめ様々な数値計算の実験を行うことができます。また、スクリプトファイルを作ることで応用プログラムを作成することもできます。また、Octave は GNU ライセンスによるフリーソフトウェアです。
Octave のインストールは rpm パッケージを利用するのが楽です。Vine Linux のユーザであれば Vine Plus から gnuplot-3.7.2-16v11.i386.rpm と octave-2.0.16-0v11.i386.rpm を持ってきて su で root 権限になったあと、rpm -i でインストールします。Octave から gnuplot を利用するので、最初に gnuplot の方をインストールしてください。
Octave の起動はコンソールのコマンドラインで octave と入力します。終了は Octave のコマンドプロンプト上で exit と入力します。マニュアルは Octave のコマンドプロンプト上から help -i と入力すると、英語のマニュアルが info 型式で表示されます。info ファイルの読み方は info ファイルが表示されているときに h と入力すると info のマニュアルが表示されますがこれも英語です。さしあたっては、info ファイルの見出しの * にカーソルを持ってきて Ret キーをおすとその項目に移動できること、スペースバーを押すと順に読んでいけること、一つ前のページに戻るには p キーを押すこと。一つ上の階層に上がるには u キーを押すこと。/ キーで検索ができること、q キーで info を終了すること位を覚えていれば良いでしょう。また、help plot のように help の後にキーワードを入力するとそのキーワードの簡単な説明を読むことができます。