Google で検索して楽しめたキーワードを集めます。暇をもてあましている人はやってみて下さい。
中世イギリスのスコラ哲学者オッカムの有名な哲学原理。「現象をうまく説明する仮説が複数あるなら、最もシンプルなものを取るべきである。」。Google 検索結果の「オッカムの言語哲学」を見てみると。記号論的な考察がふんだんに見られるのも面白い。最近思うのだが、古代ギリシアの哲学や中世スコラ哲学を現代的な視点から見直してみると面白いのではないだろうか。単なる言葉遊びではなく、智慧の宝庫なのではないかという気がする。
イデア論の重要性は、個々の美しいものではなく、「美」という抽象的なものの普遍性について論じていることにある。「美」というイデアが実在するのかどうかは別として、具体的に知覚することのできない抽象的な概念について考えることができる人間の能力があることは重要である。あきらかに「美」のような概念は個人の脳の中に存在する。しかし、それだけでは普遍性を持つことはできない。概念が普遍的になるためには、個人と個人がその概念を「言葉」という形で共有すること、またその記号表現としての言葉に対する記号内容としての各個人の脳の中の連想の構造の一致が見られることが必要なのである。二人以上の人間の美しいものと美しくないものに対する意見の一致があるとき、彼等は共通の「美」という観念を共有していると考えられる。
松浦明宏氏の「イデア論序説」を読むと「パラダイム」や「アイコン」など日頃なにげなく使っている言葉がプラトンに起原があるのがわかり、面白い。
記号論の統辞論、意味論のモデルとして、プログラム言語は分かりやすい。そのプログラム言語の基礎となる考え方が形式言語である。Wikipedia の形式言語の解説がリストの先頭にある。その他のリストは参考文献の紹介が多い。著者がプログラム言語に惹かれるのは、プログラムと動作の関係が人間の言語行動とその深層をなす人間精神との関係を思わせるからだろう。
Syntax の訳語は、統辞論、統語論、文法論、構文論など統一されていないが、構文論 意味論 語用論で検索すると、Morris の記号理論の基礎が検索されてでてくる。残念ながら、紀伊之國屋にも Amazon.co.jp にも在庫がないようだ。