日之影キャンプ村 1998.5.9-10

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1.突然の行き先変更!
 シーズンに突入の際に、GWは外そうと思っていたのだが、うまい具合に4月の終わりには「うめキャンプ村」が取れて上々のシーズンインとなったわけで、次はリーズナブルにマイナー系にしようと奥日向・椎葉の「ひえつきの里キャンプ場」に行こうと決めていた。ところが折からの雨で途中の国道が崖崩れで不通となり、当日の朝には復旧したものの、さらにその奥で時間制限もやっており心許ない天気も心配だったので、急遽行き先を「日之影」に変更した。今回は「うめ」に同行してファミキャンにハメまくってやった関屋ファミリーもまた同行することになったのだが、あいにく仕事で父親抜きとなったため大人3人、子供6人の変則ファミキャンとなってしまった。一応電話で予約は入れたものの、管理人さん曰く「今日は貸し切りだよ!」とのこと。日向を出発したのが午前10時、途中延岡のP&Pでユニフレームのトースターを買おうと思っていたら売り切れで、仕方なくキャプテンスタッグの丸いのを買った。レジアスの後ろにトゥディを従え、ちんたら走って着いたのが12時過ぎだったから、2時間もかからないことになる。到着後すぐに川原に降りて弁当を食べ、遊びたがる子供達をテントサイトに連れ戻し設営を開始した。天気が心配だったので、バンガローを1棟借りテントは一張りにして最悪の場合に備えたものの、肝心の子供達がバンガローを希望するので妻と脩平それに関屋夫人と末っ子がテント泊になってしまった。ここはオートキャンプは不可なのだが、テントサイトのすぐ横が駐車場なのでオートキャンプのようなものである。

2.渓谷に野人登場!
 「日之影キャンプ村」は、青雲橋から上流に遡ること15分程度のところであるが、川沿いの走るときから透き通った水の色がみんなをワクワクさせてくれた。設営と夕食の大まかな準備まで子供達を手伝わせて、再び川原に降りて釣りの真似事を開始したが、毛針が絡むだけで釣果も期待できず子供達も水遊びのほうに興味を示したのか、水辺でわーわー言いながら遊んでいた。毛針と格闘しながらふと気が付くと、うちのサッカー小僧健太郎がすっぽんぽんで渓谷の岩の上を走り回っており、なんとも生き生きとした表情に怒る気にもなれず、同じようにパンツ1枚で遊ぶ関屋ファミリーの息子達も一緒にしばらく眺めていた。風邪を引かせるわけにはいかないので、適当なところで切り上げようかと思っていたところに、対岸の県道をオフロードバイクが走ってきたのだが、案の定サイトを求めたライダーであった。この人かれこれ10日ほど九州山地を走り回っている名古屋のライダーだったが、パッキングは完璧であの小さな荷物のどこにテントやシュラフを積んでいるのだろうかと思うほどの達人であった。

3.DOデビュー戦!
 今回のキャンプのコンセプトの一つに子供達に夕食を作らせると言う項目があって、遊びに夢中の奴等は期待の半分くらいしか実践してくれなかったが、出来上がったカレーを食べるときには、これは誰が切った人参だのジャガイモだのと大騒ぎしていたから、たまには任せて大人が手伝うくらいのほうがみんなで楽しめるのだと、新しい発見をしたような気がする。今回はまた、先日A&Fでしっかり定価で通販させてもらったダッチオーブンのデビュー戦となり、周りの希望で「焼きりんご」を作ることになっていた。レシピは例の「日曜日の遊び方・ダッチオーブン」である。リンゴの種類が富士しかなかったのとラム酒が手に入らなかったこと、レーズンを買い忘れたことでレシピ通りにはならなかったが、炊事棟のかまどで熾した炭火で熱すること約30分甘い香りが漂って、匂いだけでもう幸せな気分になってきた。このデザートは総じて好評でかのライダー氏にも誉められてしまったが、瓢箪から駒と言うのか残った「焼きりんご」で作ったジャムが、シナモンパウダーのせいもあるのか「焼きりんご」本体よりさらに好評であった。DOの威力をまざまざと見せつけることが出来たことが、今回の最大の収穫である。

4.日之影キャンプ村の概要
 日之影川沿いに大分県の宇目町と日之影を結ぶ県道が通っており、キャンプ場は道路と川を挟んで反対側に位置している。当初は通り過ぎたかなと思って、Uターンの場所を探しながら走っていると対岸に渡る橋があった。駐車場の横に管理棟、炊事棟、トイレ、テントサイトがあり、バンガローは結構急な斜面の木立の中に建てられている。料金は入村料が1人60円と持ち込みテント500円、バンガローは4500円のところがシーズンオフ扱いで3000円であった。シャワーは無料だし、薪も安いので他に費用がかかることは無いと思われる。バンガローは、洗面台とトイレ(水洗ではない)が付いた板張りで、広さが6畳程度だったと思うが、作りつけの2段ベッドは広いので2人でも楽に横になれるようである。テントサイトは芝が取れているところもあったが、概ねフラットで端の方にファイヤーピットも設けてあった。バンガローが斜面で炊事の設備がありませんから、食事は炊事棟でテーブルと長椅子を利用するように図られている。流行りの何もかも揃っているタイプではないが、必要最小限と言う雰囲気が周りの自然ともあいまってお薦めできるところである。ただトイレが水洗ではないところが、気になる人には気になるのではないだろうか。場内にはジュースの自販機はあるものの(故障中だった!)、近くに店がないので買い物は町の中心部まで戻らなければならない。

5.焚き火とコーヒーと!
 夕食の後片づけをして、焚き火を囲んでいるうちに、さすがに子供達も眠くなってきたようで9時過ぎにはバンガローでやすんでしまったようだ。それからは薪を足しつつドリップバッグで入れたコーヒーを啜りながら過ごしたが、12時過ぎに薪が燃え尽きるのを待ってやすんだ。川沿いの林間のせいか、思いのほか冷え込みがきつかったものの、普通のシュラフで十分対応できる程度である。翌朝は慣れない板敷きで良く眠れなかったのか、子供達のほうが早く起きてしまいゆっくり寝かせて貰えず、早速朝食のトーストにとりかかったもののどうもユニフレームみたいに巧く焼けず表面が乾燥する程度だったので、やっぱり安物は買うべきじゃないと改めて思うことしきりであった。焼きりんごジャムとガーリックマーガリンを用意していたけど、ガーリックマーガリンはおいしいけど結構匂いもきついようである。

6.日之影温泉駅!
 朝食が終わると早速子供達が水遊びをしようとねだるので、そんなに天気も良くないのに前日に引き続いてパンツで水泳となった。とは言えまだまだ水温も低いようだから、万が一心臓でも止まったら眼も当てられないので、午前10時に始まる日之影温泉駅に行くことにした。日之影の中心部にありますから、キャンプ場からは15分程度で行くことが出来る。駅舎の2階が温泉になっており、ベランダに設けられた露天風呂からは五ヶ瀬川のせせらぎや高千穂鉄道の線路、対岸の新緑を間近に眺めることが出来る。サウナやジェットバスもあるので、キャンプの途中や帰りにでも利用すると、間違いなくリラックス出来ると思う。料金は大人400円、小中学生が200円であった。温泉からもう一度キャンプ村に戻って撤収と掃除を済ませ、炊事棟でインスタントラーメンを食べて帰途についた。家に帰り着いて荷物を片付け一息ついているとパラパラと雨、雨男ではなかったとホッとする。これから夏に向けて涼感を求めるなら是非お薦めしたいところである。弁当もって川原でピクニック程度でも十分楽しめそうだ!

 

開設期間

通年

料  金

入場料1名60円、テント持込料530円、バンガロー3500円〜

サイト状況

区画無しの芝敷きの一般キャンプサイトで約20組収容

場内施設

管理棟、トイレ、温水シャワー、炊事棟

IN-OUT

随時

レンタル

テント、シュラフ、調理セット、食器類、ランタン

売  店

8:00〜16:00菓子類、漬け物

禁止事項

特になし

予  約

随時

電話番号

0982−87−2820

URL

http://www1.sphere.ne.jp/mmnobe/sonota/hino.htm

 

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日之影温泉駅:TR高千穂鉄道日之影駅の駅舎2階が温泉になって日之影温泉駅に改称したものである。1階にはみやげ物売場とレストラン、2階の休憩室では軽食や飲物がオーダー出来る。規模は大きくないが、線路や五ヶ瀬川を眺めることの出来る露天風呂も快適である。
 入浴料 大人400円、中学生300円、子供200円
 営業時間 午前10時〜午後9時
 電話番号 0982−87−2690