健ちゃんの戦績(小学校)

第10回秋季大会 1997.11.30

 うちのチームは夏にストライカー(智浩くん)が一人転校してしまったので、戦力に少し不安があり久しぶりの試合でもありましたから、ドキドキしながら見ていました。予選リーグでは、その智くんのチームとも当たるのでちょっとやばいと思いつつ1試合目の宮崎北とは前半に健ちゃんが1点と仲良しの孝太くんが1点、後半も健ちゃんが1点取って3対0で快勝でした。次は智くんのチームの試合だったのですが、前半で智くんがハットトリックを達成してこちらの親はさすがに不安そうな表情です。1勝同士で直接対決となったものの不安を吹き飛ばすかのように健ちゃんが前半でハットトリックの3点、後半も1点追加して4対0で勝ち優勝決定戦に進出しました。決定戦の相手は同じ日向市内のチームで、練習では逆転勝ちをしているところだったし、いきなり健ちゃんの先制ゴールが決まって楽勝かと思いきや、守りのミスでポロポロと2点取られて優勝を逃してしまいました。優勝は出来なかったけど、8得点の内の7点を取った健ちゃんはすごいと思います。それに3試合とも前後半フル出場だったから疲れも相当だったみたいだし、そんな中で頑張った姿で久々に良い思いをさせてもらいました。

 

第11回春季大会 1998.3.8 

 予選リーグの1試合目は、前回の秋季大会で優勝決定戦で敗れた日向のチームで、前半は健ちゃんがキーパーで無難におさえて、後半は攻撃に回ったもののなかなか点が取れず、結局は相手の反則からのフリーキックを章太郎くんが直接放り込んで辛くも1:0で勝ちました。予選2試合目は、都城のチームでしたが、キーパーはしなくて良かったので、前半5分に1点、後半7分に1点、他の子も1点入れて3:0で快勝でした。圧巻は宮崎のチーム相手の優勝決定戦で、またもや前半はキーパーをさせられて、両チームとも前半は無得点でPK戦も考えたりしたのですが、後半の2分に(12分ハーフです)味方ゴール前の混戦から痛恨の1点を入れられ、またもや前回と同じ様な結果になるかと思いきや、健ちゃんが6分過ぎに同点ゴール、9分過ぎに逆転ゴール、他の子が追加点を入れた後の終了間際、ホイッスルと同時にハットトリックとなるだめ押しゴールを決めました。優勝もさることながら、1年生になってハットトリックが2回もあったので喜びもひとしおです。最近はゴールが決まるとちょっとだけガッツポーズもするようになり、シャイな健ちゃんも少しづつ成長しているようです。

 

 

第12回秋季大会 1998.12.20

 5月の練習試合から約7ヶ月、他チームとの試合から遠ざかっていたので、待ち遠しいのとブランクから来る不安とが交錯する中、試合当日がやってきました。健ちゃんたちの2年生はDグループで今回の参加は6チーム、二つのパートに分かれて勝ち点を競います。我らが「スパーク大王谷」、まずは第1試合で西都の「ウエストシティ西都」との対戦でしたが、いつものように立ち上がりの動きが悪く押し気味ではあるものの、どうしてもゴールを割ることが出来ずに前半を折り返しました。過去の戦績から考えても先行逃げ切りと思っていたのが、後半も再三チャンスは作るものの後一歩届かず、結局両チーム無得点のまま引き分けに終わり勝ち点も引き分けの1点のみ、先が思いやられる展開となりました。第2試合の「ウエストシティ西都」と「ブレイジング生目台」の対戦は「生目台」が2対0で「西都」を下したので、「大王谷」は第3試合の「生目台」戦で勝たないと決定戦進出は不可能となります。その第3試合は、開始直後から押し気味に進めるものの第1試合同様決定的なチャンスを潰したりで、もやもやした雰囲気が立ちこめつつあった前半8分過ぎ、健ちゃんが集団から持ち出してそのままゴール、折り返した後半8分にも同様のゴールを決めてホッとしていたら、終了間際にカウンターから1点返されて冷や汗ものでした。決定戦はもうひとつのパートの結果次第なので、これもドキドキで待っていたのですが、勝ち点4でなんとか決定戦進出が決まり、すぐさま試合に入りました。決定戦の相手は、幼稚園の頃を含めると過去に5度対戦して、年長の秋季大会決勝では痛い目にあっている「ACミラン宮崎北」です。さすがに力のあるチームですから、一進一退と言ったところで両チームともチャンスは掴むものの、得点には結びつかないと言った展開で前半が終わりました。後半に入って1分過ぎに相手のゴールキックを健ちゃんがインターセプトしてそのまま押し込み、値千金のゴールとなりました。その後も健ちゃんが集団から抜け出して、逆サイドでフリーの輔くんにパスを出してチャンスメイクする展開となりましたが、再三のシュートもキーパーに阻まれて追加点にはならず1対0で終わるかと思っていた終了間際、またしてもディフェンスをかいくぐられて1点献上、同点のまま終了のホイッスルとなってしまいました。結局PK戦にもつれ込んでしまったわけですが、こうなると追いついた方に勢いがありますから、我がチームは選手も応援団も少し意気消沈気味で臨んだようです。ところが始めてみると最初だけ止められて不利だったものの、残りはうちのキーパーがことごとく止めて4人目の健ちゃんが決めた時点で勝ちが決まりました。念願の連続優勝とはなりましたが、予選から決定戦までこんなに苦しい展開と言うのも初めてだったし、ディフェンスや決定力不足など色々と課題の残る大会でもありました。でもこうなったら3連覇を狙わないわけには行きませんから、来年の3月までまたみんなで練習を頑張って欲しいと思っています。

 

第13回春季大会 1999.3.21

 3連覇のかかった春季大会、残念ながら長崎での結婚式のため応援に行くことが出来ませんでした。健ちゃんには前日から電話で頑張るようにと話してはいたのですが、実際に現場にいないとどういう状況なのかわからなくて不安になります。当日は孝太くんのお父さんに携帯電話で逐次状況を教えてもらったのですが、最初のACミラン宮崎北との対戦では、健ちゃんが得点したものの1対2でリードされたまま終盤を迎え、輔くんの同点ゴールでなんとか引き分けに持ち込んだとのことでした。不安が頭を過ぎりましたが、とりあえず引き分けになったと言うことで、次の試合で勝ってくれと祈っていたのですが、智くんのいる宮崎中央アズーリに0対3の完敗となりました。この日の健ちゃんは最初の試合の1点のみで、キーパーをやっていたときの失点が何度もあったようです。2年生になって得点力が落ちているのは、練習試合や秋季大会の結果からわかってはいたのですが、6回続いた決定戦進出もこの大会で途切れてしまいました。他のチームも力をつけて、簡単には勝たせてくれなくなったと言うのも一つの理由なのでしょうが、なんとなく壁にぶつかっていると言うようなところもあったのではないかと思います。3連覇はおろか3位決定戦にも進出できない結果となりましたが、今回の敗北で点を取ることの難しさや勝負の厳しさを少しは感じたようです。そういうことを考えると意味のある敗北だったかも知れません。振り出しに戻って、3年生で一から出直しです。それはともかく今回の敗戦で一番ショックを受けていたのは、誰あろうこの私ではなかったかと思います。多くを望み過ぎたかな!

 

第14回秋季大会 1999.12.12

 

 今年は、春から夏にかけて雨が多く練習試合も流れてしまったので、ジュニアの試合は春季大会以来となってしまいました。5月末からのFC(*)への加入で技術的にはかなり向上したような感じは受けていましたが、3月の春季大会での敗北が脳裏に残っているので、どのような闘いになるのか予想しにくい大会でもありました。同じようにFCで一緒に練習している智くんと裕也くんのいる生目台・宮崎中央や、慎太郎くんのいる宮崎北あたりとの対戦がポイントになるのではないかと思いつつ、うちのチームにも孝太くんがいますから実力的にはそんなに差はないと思われます。
 予選リーグは、まず都城に勝った宮崎北との対戦になりましたが、立ち上がりから健ちゃんと孝太くんが交互に攻め上がるものの得点には至らず、一進一退を続けていた前半6分中央付近で相手のパスをカット、そのまま左サイドをドリブルで持ち込み左からのクロスシュートを右隅に決めました。その後も一進一退の展開が続き、特に後半は慎太郎くんがキーパーだったので再三のシュートもナイスセーブに阻まれてそのままタイムアップ、結局前半の1点が決勝点となり辛くも1勝目を挙げました。2試合目の都城との試合は、立ち上がりこそ攻めあぐねたものの、前半9分に正面から相手のゴールキックをインターセプトしてそのままシュート、キーパーの手をかすめながらもまず1点目。その2分後には、後方からの浮きパスを短い足を懸命に上げながらトラップ、ディフェンダーをかわしながら中央からドリブルで持ち込んで左隅にゴール、2点目を取って前半を折り返しました。後半の3分には、右サイドをパスでつないで正面からキャプテンの古賀くんが3点目のゴール、その2分後には味方のスローインからまたもやドリブルで持ち込んで、左隅にハットトリックとなるトドメのゴールを決めました。ハットトリックは、1年の春の大会以来でしたから久しぶりのことです。
 予選2勝で一年振りの決定戦進出となりましたが、注目の生目台・中央は決定戦に進むことが出来ず、日知屋との対戦となりました。奇しくも2年前の秋季大会と同じカードになってしまいましたが、1点先制後に逆転された苦い思い出があります。開始早々の前半2分、味方エリアでボールを奪いフェイントで相手ディフェンスをかわしつつ、追いすがるディフェンダーを引き離しながら50m以上ドリブルで独走して、左サイドから右隅に豪快なクロスシュートを決めました。これが今大会のベストシュートではないかと思います。1点リードした状態で折り返しとなったものの、2年前と同じ展開なので少々不安な感じで後半を迎えたのですが、2分には健ちゃんがドリブルから絶妙のスルーパスを孝太くんの前に出してあっさりと2点目、さらに4分またもや健ちゃんが相手のクリアボールを浮かせて孝太くんにパス、3点目をゲットしました。その後も6分に左サイドからのスローインのこぼれ玉を、ディフェンスをかいくぐりつつ右に走りながら右隅ギリギリのところにゴールを決めました。終了間際に1点返されはしましたが、相手に戦意喪失させるほどの連続攻撃が次の大会でも活きてくれればと思います。今大会ではパワーアップした攻撃陣と同様に成長したディフェンス陣が鉄壁とは言えないまでもカウンターでえぐられることもほとんど無く、見ていてハラハラすることも以前と較べれば少なかったし、欠席する子がいて1人少ない10人で最後まで頑張ったのも評価に値すると思います。見ているほうにとっては、久しぶりの優勝が少し早めのクリスマスプレゼントになりました。

*旭スポーツFC
宮崎、都城、西都、日向の各ジュニアチームの中から選抜された選手で構成されたチーム。宮崎市で少年団登録して県大会をはじめ各大会に出場している。99年秋の県新人戦では念願のベスト4に進出し、2000年春の九州大会出場を決めている。

 

第15回春季大会 2000.3.5

 大会の前日から天候がどうも思わしくなく当日も小雨が降っており、果たして無事に開催されるか心配をしていたところですが、会場の木花運動公園に着く頃にはなんとか持ち直して予定通り開催されました。
 今回の初戦は、秋の大会の優勝決定戦で戦った日知屋との試合でした。その時は大量点で勝ったので、立ち上がりの悪さを差し引いてもそんなに苦戦はしないだろうと思っていたところ、攻めあぐねて前半は無得点に終わり後半も点が取れないまま時間だけが過ぎていくような状況でした。途中フリーキックのチャンスがあって健ちゃんが直接ゴールを狙ったものの、無情にもクロスバーに阻まれ得点にならず、このまま引き分けかと思っていたところで相手がエリア内でファウル、孝太くんがPKを決めて辛くも勝つことが出来ました。
 休む間もなく2試合目は宮崎北との試合です。ここにはバンライズカップのメンバーが3人もいるので、健ちゃんも強敵だと感じていたようですが、前半から健ちゃんが立て続けに2ゴールを決め、後半も左サイドを深くえぐってからのセンタリングをゴール前にいた裕喜くんが合わせて、結局3対0の快勝となりました。
 もう一つのパートは、智くんのいる生目台・中央と西都、都城の組み合わせでしたが、都城が2勝で智くんたちとの対戦は実現しませんでした。さてその都城アントラーズとの優勝決定戦、秋の大会では予選リーグで4対0で勝ってはいたものの、今大会は調子が上がっており楽観できない状態でした。いざ試合が始まってみると、一進一退でなかなかシュートも打たせてもらえなかったのですが、前半もかなり時間が経ってから健ちゃんがゴール前の混戦からまず1点、その直後に左サイドを単独で持ち込んでフリーで2点目を決めて勝負あったかに思われましたが、前半終了間際に1点返され気の抜けない展開となりました。後半も攻めあぐねる中、健ちゃんのスルーパスを孝太くんがフリーで持ち込んで、決定的な3点目のゴールとなりました。
 終わってみればうれしい2連覇となりましたが、他のチームも学年を重ねるごとに成長して、巧さと力強さを身につけているようでこれからがまた楽しみなところです。今回は、バンライズカップで面識を得た他のチームの保護者の方とも声をかけあったりで、そういう面でも広がりを感じた大会となりました。

 

第16回秋季大会 2000.12.9

  

 6月の交流試合が雨で流れて、またもやジュニアでは春季大会以来の試合となってしまいました。4年生はBグループと言うことで、今回からチーム編成も多少変わっており、日向と日知屋、宮崎北と生目台、中央と西都が合同のチームとなり、残る都城を入れて4チームのリーグ戦と言う展開です。
 1試合目は、宮崎北・生目台と中央・西都との対戦でしたが、予想通り層の厚い宮崎北・生目台が圧倒的に強く大差で勝ちました。日向は2試合目で都城との対戦だったのですが、大量点で勝っておかないと得失点差で優勝決定戦に残れないことにもなりかねないので、緊張のキックオフとなりました。健ちゃんは前半ゴールキーパーで、フィールドでは孝太くんが軸になっての攻めが効果的で、早くも前半に3点を取って折り返すと言う願ってもない展開となりました。後半は孝太くんが退き健ちゃんがハーフに入ったのですが、前半と同じような攻め一方の展開で、7分には左からドリブルで持ち込みディフェンスを振り切ってゴール、終了間際にも右サイドでカットしたボールをクロスに流し込んで決め、誠也くんの1点と合わせて後半3点、結局6対1で快勝でした。
 こうなれば中央・西都と都城の対戦で大差がつかなければ、たとえ宮崎北・生目台に負けたとしても決定戦進出はほぼ確実となりましたが、連勝記録もかかっているのでここで負けるわけには行きません。先の試合と同様に前半はキーパーで、都城戦と違って何度かシュートも打たれたようですが、なんとかしのいだ上に味方も2点を取って上々の折り返しとなりました。ところが後半は攻めてはいるものの追加点どころか味方ゴール前の混戦から立て続けに3点を献上し、まさかの逆転負けを喫したのです。実に2年生の春以来の敗戦でした。
 気を取り直しての優勝決定戦、前半は孝太くんの活躍で2点を取り、後半も彼が1点追加した後の11分、左から単独で持ち込んでキーパーを引き寄せておいての技ありのゴール、また終了間際には自陣の深いところでボールを奪い、右サイドからゴールまで一直線にドリブルで持ち込み、ディフェンスともつれ合いながらもだめ押しのゴールを決めました。これで大会3連覇となりましたが、優勝のチャンスを逸した宮崎北・生目台チームの巻き返しが予想されますので、春の大会も一層おもしろくなることと思います。健ちゃんは、もう少し点が取れたような気もしますが、キーパーも兼ねていたのでこんなものかと思います。それにしてもFCの関係で、対戦相手の親も知っている人が多く応援しながらも複雑な心境になってしまいます。ジュニアでは敵同士ですから仕方ないことなんですけどね。

 

第17回秋季大会 2001.3.20

  

 今回は、予選が5チームでのリンクリーグとなり、1試合目は秋季大会でも苦しめられた生目台との対戦となりました。単独チームの生目台はギリギリの人数ながら、なかなかの粒ぞろいで攻守に渡り良いプレーの連続で、開始直後の4分にいきなり先制されてしまいました。その後は一進一退の展開が続きましたが、前半9分には健ちゃんがディフェンスをかわしてキーパーを引きつけての同点ゴール、11分には健司くんのシュートがポストに跳ね返ったところを太郎くんが逆転のゴールを決めてリードしたまま前半を終了しました。うちのチームは数が多いので、前後半はほとんど入れ替えになり健ちゃんもここで交代です。後半も攻めたり守ったりの激しい展開が続きましたが、終了も近い13分に同点ゴールを決められた上に終了間際にはまさかの逆転ゴールを決められ、決定戦進出が限りなく厳しくなりました。
 2試合目も宮崎北と中央の合同の強力チームでしたが、試合開始直後の2分健斗くんが執念の先制ゴール、これは楽な展開となるかと思ったら、それからは膠着状態が続き1点リードのまま後半に入りました。この試合でも健ちゃんは前半だけの出場となり、後半は見守るだけしか出来ませんでしたが、そんな最小リードも相手に同点ゴールを許し痛恨の引き分けとなってしまいました。結局2年生の春季大会以来の予選落ちとなりましたが、攻撃にも守備にも色々と課題の残る大会でした。優勝決定戦は、上記の2チームの間で行われ1点を争う好ゲームの結果、生目台がうれしい初優勝を飾りました。悲願の優勝に沸き返る生目台ベンチを眺めながら、悔しいと思いながらもとても良いものを見せてもらったような気がしました。心からおめでとうと言いたいと思います。