サッカーボール健ちゃんの戦績(幼稚園)サッカーボール

第7回秋季大会 1995.12.10

第7回秋季大会

 サッカーを始めてから最初の試合の日がやってきました。寒さも少し緩んで曇り空だったけど風もなく、まあまあのコンディションではなかったかと思います。健ちゃんは年中組なのでBグループに属しており、予選リーグがカクレンジャー生目台とヴェルディ芳士と言うチームで、ヴェルディには勝ったけどカクレンジャーには負けて優勝決定戦には行けませんでした。負けたのも前半キーパーやってた子が間違ってゴール前でボールを手で止めてしまい、フリーキックで1点取られたからです。いつもの癖が出たんでしょうね。うちの幼稚園は年長組が4位で応援賞ももらいました。とにかく親バカの見本市みたいな雰囲気で、我々も負けずにメガホン片手に子供の理解できないような専門用語を連発していました。健ちゃんは悪くもなければ良くもなし、自慢の足を活かせるように鍛えなくてはと思いました。

 

第8回春季大会 1996.3.10

第8回春季大会 

 幼稚園の大会は、年長組のAグループと年中組のBグループに分かれていて、それぞれ3チームの予選リーグが4パートあります。健ちゃんたちのベルマーレ大王谷は、予選で5対0、1対0で勝って勝ち点と得失点差で優勝決定戦に進みました。決勝の相手は、頭一つくらい大きい子ばかりだったので、Aグループにあぶれた年長さんのチームだったんでしょうね。相手にすごくうまい子が居て、11点も取られて優勝は出来ませんでした。健ちゃんはと言うと、最初の5点取った試合で2ゴールを決めたものですから、さすがに興奮が押さえきれずに大喜びしてしまいました。一本はゴール左隅に、もう一本は集団から巧みに抜け出してゴール前でほとんどフリーになって、キーパーの横を抜く目の覚めるような一撃でした。ほかのみんなもその試合はすごく動きが良くて満点に近い試合内容だったけど、そこで力を使い果たしたのか優勝決定戦は動きが鈍くなっていました。

 

 

第9回秋季大会 1996.11.4

第9回秋季大会 

 ゲームは前後半10分づつで行われ、勝ち点と得点で予選3パートから上位2チームで優勝決定戦が行われます。我がサンフレッチェ大王谷は、最初の試合で西都のヴェルディ銀星に4−0で勝ち、健ちゃんも後半にドリブルで持ち込んで見事なだめ押し点をゲットしました。次の試合で都城のドミニコ・ドラゴンボールに6−1の大差で勝ったのですが、この試合では健ちゃんが狂ったように点を入れて、前半で既にハットトリックを達成し、後半2点上乗せしたので6点のうち5点は健ちゃんの得点でした。優勝決定戦に駒を進め、3月の春の大会では決勝でボロ負けしてしまったので雪辱をはらす良いチャンスだったのですが、キャイーン芳士と言うチームに0−2で負けてしまい、優勝は来年の大会までお預けとなってしまいした。決勝ではシュートチャンスが何度かあったのですが、運がないと言うのかバーに当たったりゴールのすぐ横だったり、とうとうゴールを割ることが出来ませんでした。失点は2点ともカウンター食らってしまって、キーパーだけではどうすることも出来ず涙を飲みました。でも去年初めて試合に来たときに較べてみんな随分と逞しくなったものだと思います。特に健ちゃんはフォワードながらディフェンダーより速く戻ってカットしたりと親の欲目かも知れないけどすごく活躍してました。短い足で相手を1人2人とかわしながらドリブルで切れ込んで行く姿は惚れ惚れします。ああ言うのは理屈ではなくて天性だと思うのですが、それがいつまでも続くと良いがと思っています。もちろんサッカーを好きであって欲しいし!

       

 

第10回春季大会 1997.3.16

第10回春季大会 

 とうとう「サンフレッチェ大王谷」初優勝です。今回は開会式直後に前回決勝で負けた「キャイーン芳士」との試合がありました。実力のある相手ですから、一番の山だと考えていたのですが、思ったより動きが良くて開始早々健ちゃんがまずゴールを決め、前半終了間際にも追加点を入れました。結局3点取って折り返したのですが、底力のある相手でカウンターで1点返され、その後も守りの多い試合となりましたが、なんとか守りきって当初の目標はクリアしました。予選リーグの2試合目は、昼食を挟んでの試合となったため案の定動きが悪く自然と応援団の声も荒くなる試合となりましたが、終わってみれば3対0で健ちゃんも1点ゲットしました。問題の午後の第1関門はなんとかクリアできて、いよいよ決勝となりましたが健ちゃんがすかさず先制ゴールで調子をつけてこの試合も3対0で勝って、ついに念願の優勝をもぎ取りました。今回は年中の「マリンエキスプレス大王谷」チームも秋の2試合完封負けがウソのように頑張って、アベック優勝と言う素晴らしい結果になりました。表彰式ではチームの全員が前に出て、キャプテンが賞状をもらったのですが、このとき健ちゃんが台の上に上がったのには驚きました。その時まで健ちゃんがキャプテンだと言うことを知らなかったのです。何もかもうれしいことだらけで終わった春の大会でしたが、もう幼稚園でのサッカーは終わったのだと言う思いもこみ上げて、一抹の寂しさも感じてしまいました。