胆石や胆嚢癌の検査は、臓器の様子を画面に写し出す画像診断が中心になります。
その検査には、まず「腹部超音波検査」を行って、病変があるかないかを調べます。
その後、必要に応じて、追加の検査を行います。
腹部超音波検査
おなかの外から超音波を当て、病変があるかどうかを調べます。
痛みもなく、外来で簡単に行える検査です。
腹部CT検査
腹部内部の断面図の画像を撮影して、胆嚢の状態や胆石の成分や大きさ、位置、癌の有無、癌が周囲の臓器にひろがっていないかなどを調べていきます。
*当医院では、月・火・水・金の午後から予約制で行っています。
腹部の検査時には昼食をとらずに来院してください。
造影剤を使用した場合
検査後しばらく安静にして血圧測定を行います。
水分を多めにとり尿量を増やしてください。
帰宅後、気分不良が見られた場合にはすぐに御連絡ください。
内視鏡的逆行性膵胆管造影
内視鏡を十二指腸まで挿入し、胆汁の出口である乳頭部から造影剤を胆管の中に注入し、レントゲン撮影をします。
胆嚢内部の細かい観察も可能で、胆管にできた胆石をの確認にも有効です。
*当医院では、検査後は1泊、入院していただきます。異常がなければ次ぎの日には帰れます。
海外で医療機関にかかったら・・・・・・・・・
被保険者や被扶養者が、海外滞在中に現地の病院等で治療を受ける場合、治療費は全額負担する事になります。帰国後、社会保険事務所に「療養費支給申請書」を提出して払い戻しを受けることができます。
治療の範囲は
療養費として支給されるものは、日本国内において保険診療と認められるものに限ります。尚、出張先や旅行先での治療は認められますが、治療を目的として海外へいった場合は対象になりません。
支給される額は
日本の医療機関で同様の病気、けがをした場合にかかる費用を基に、支給額が決定されます。つまり、外国の医療機関でどのような治療が行われ、それだけの支払いをしたとしても、日本における保険診療の費用が基準となります。必ずしも支払った額の8割ないし、7割が戻ってくるとは限りません。尚、支給額を計算するための邦貨換算率は、支給決定日の為替レート(売りレート)を使用します。
請求の手続きは
「療養支給申請書」に、次ぎものを添付して社会保険事務所へ提出してください。
〇支払った金額がわかる領収書等
〇診療内容がわかる現地医療機関の証明書等
これらの書類が外国語でかかれている場合は、日本語の翻訳文(翻訳者の氏名、住所を記載したもの)が必要になります。
胆石症を引き起こす最大の誘因は食事です。高エネルギー、高脂肪の欧米化した食生活は、これらの病気に深くかかわっています。
これだけ守れば胆嚢は回復する
1。脂肪の摂取を控える
2。良質のタンパク質を取る
3。糖質は穀類を取る
4。ビタミン、ミネラル不足に注意
5。規則正しい時間に食事を取る
6。アルコールは禁止
1群 牛乳、乳製品、卵
脂肪を控えたいときは低脂肪牛乳や、スキンミルクを用います。プロセスチーズやナチュラルチーズは脂肪が多いので、カッテーチーズを用います。
2群 魚介、肉類、豆、豆製品
肉類はバラ肉、しもふり、ロース、皮付き鶏肉は脂肪が多いので避けます。
魚もマグロのトロ、サバ、サンマ、ブリなど脂肪の多い魚は避けて、ヒラメ、タイ、スズキ、タラ、キヌ、サヨリ、カツオなどを中心に選びます。
大豆はカルシウム、鉄を豊富に含んだ優れた植物性タンパク質です。
3群 野菜、芋、果物
ビタミン、ミネラルを補給して体の機能を円滑に保つ食品です。
4群 穀物、砂糖、油脂
このグループは体の活動を支えるエネルギー源となる食品群です。
*調理のポイント
〇材料を細かくする
〇短時間でゆで、脂肪を抜く
〇蒸して柔らかくする
〇煮付けて柔らかくする
〇ホイル焼きや網焼きなど工夫して、料理のアレンジをする