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92/04/28 09:49:58 TASAKI   なぜ 大都市の近くに作らないかとう疑問

 こんにちわ、川内のたさきです。SUMさん、WOODさん、TELさんよろしく
 お願いします。
 今日は、以前に、「原子力発電所は、大都市の近くに作れば」という意見が、前に
 ありましたので、それが現実的には難しいという理由をご説明したいと思います。
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 原子力発電所を大きな消費地である大都市に作ることができれば、多額の費用を要
 する長大な送電線を作る必要も無く、便利なのですが、次のような理由から大都市
 周辺には原子力発電所を建てることは現実には、極めて困難であるのが実情です。
 
 まず一般の工場もそうですが、原子力発電所をつくるには広い土地が必要です。
 たとえば、川内原子力発電所の敷地面積は145万╂(145ヘクタール)です。
 大都市の近くでは、土地の値段も高いし、広い敷地を確保するのは困難です。鹿児
 島や宮崎では、最近、ハイテク工場が多くなりましたが、これも、敷地の確保の容
 易さも、進出の理由の一つです。
 ところで、発電所の中心部から、敷地の境まではどのくらいかというご質問があり
 ましたが、川内の場合では、原子炉のある場所から、敷地の境までは約1km程度
 です。
 
  次に、原子力発電所は、大きな地震にも耐えられるように、地盤の強固な場所が
 必要です。日本の大都市の多くは、大きな河川の沖積平野に発達してきたため、地
 盤が軟弱で原子力発電所の用地としては、適していません。川内原子力発電所でも
 地面の表面から地下の岩盤まで、約30m掘って、岩盤の上に直接に、建てていま
 す。新潟の発電所では、岩盤の位置が深かったため、発電所の大部分は地下になっ
 ている発電所もあります。
 
                   川内 たさき
 
/*/start SYSOP normal 92/04/29 08:19:55
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92/04/29 08:19:55 SYSOP     

AP 77_48
TATASAKIさん、回答ありがとうございます。
原子炉から敷地のはしっこのほうまで1kmというのは、以外でした。
案外狭いんですね。

                     SYSOP 河野

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