TEL normal 92/03/13 17:21:25
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92/03/13 17:21:25 TEL      復習

 ちょっと復習します。

1,「経済効果」
  77_23  >原発に限らず何のプロジェクトでも波及効果はつきものです<

  この意味は、原因→波及効果→受益 の図式を言っています。たとえば、
    個人が家を新築するとしますと(原因)建築屋さんから家具屋、電器屋
    などに直接その資金が流れます。また その金は問屋、社員の給料など
  と 波及して行くわけです。このことを言っています。
  わかりやすく言えば、国のGNPとはこの集積の事です。
  ですから、水源が原発であろうと、産業振興策であろうと問題なく川下
  には何らかの波及効果が生ずるわけです。それの軽重をどうみるかと言
  う事とは次元が違います。経済学的に言って「有り」と言っただけです。
  「共通の認識」と言ったのはこの意味です 
  
  ここで問題になり又世間で期待するであろうと思われるのは、水源とな
  る原発の金額は実に莫大ですから、そして完成までの期間が長いので、
    その積、波及効果が凄いぞと期待する、それが賛成論者を生み出すの
  でしょうね。
  交付金は隣接市町村にも同額が出るとか言います。串間市のとなり日南
  市も期待できると言うわけです。この事も賛成者を増やす(かもしれな
  い)要素の一つになるでしょう。

  くどく言いますが、視点をどこに置くかで考え方が違ってくるでしょう。
  水源の原発に重点を置けば、危険性、必要性への疑問が第一義になるし、
  川下の経済波及効果を期待すると、危険性については安全性は確立して
  いると、その比重は軽くなるでしょう。

「議を言うな」の躾をされた世代が何か抗弁すると、古老達から「理屈とヤ
ンモチ(鳥もち)は何にでもヒッ付く」と叱られた事を思い出します。
つまり、視点の置き方で どうにでも理由づけは出来るのです。
今後ますます騒がしくなってくる賛否論を耳を澄まして聞いてみると、この
言葉が真理だなぁと思い当たられる日があるでしょう。
声を圧殺出来ないのですから、結局それぞれ人間にとって何が大事なのか問
われる事になるのです。生き方の哲学を問われるのでしょう。

2,「大都市に立地しない理由」
  議論が始まる前 最初に言うべきでしたが、きっと誰でも抱く疑問です
  から、誰か言い出すだろうと期待していました。知らぬ振りで黙ってい
  てご免なさい。
  皆さんの言われる通りです。証拠があるのです。国の「原子炉立地審査
  指針」をご存知ですか? ・炉から、アル範囲は非居住区域・非居住区
  域の外側は低人口地帯・炉敷地は人口密集地帯からアル距離だけ離れて
  いる事・(この範囲、距離など「アル」とはどのくらいの数値なのかわ
  かりません)この指針で立地できないのです。許可されないのです。
  危険だから、万が一の場合の放射能災害があるとの前提にたっての指針
  と考えるのは間違いでしょうか?
  言い替えれば、過疎地に立地しなさいよとの指針ですね。この指針の基
  本になっている考え方に怒るのは当然でしょう!

 昨日まで2日間、わが町の議会の本会議があったので、暇にまかせて傍聴
に行きました。串間市原発立地に関しての町側の答弁はスッキリしていませ
んでした。
 町長の谷口君は個人的にどう思うかとの問に反対の意思を言いましたが、
公人としては、今後の調査研究で勉強してみると言うだけです。
 休憩時間につかまえて ハッキリせんかぃと言ったら いやぁ公人として
は、うかつな事は言えないからなぁと頭を掻いていましたが、串間市議会も
市側の答弁は同じではないでしょうか?

 広島の原爆投下後、戦場整理に動員された兵士の一人は私の親族でした。
事後被爆が原因で8年後苦しみ抜いて死にました。復員した後生まれた子供
達3人とも20代で癌で皆死に絶えました。直接の原因ではないかも知れま
せんが、我が家系には癌で死んだ者はいない点、その父の被爆の影響ではな
いかと背筋が寒くなります。
 広島、長崎両市民の死者は、戦争継続の場合の米軍と日本国民の人命損失
からみれば、多数を救うための犠牲だとの論理がアメリカ側の言い分です。
将来の電力需要に備えての原発、火力発電の排気公害防止とか色々言われて
いますが、なにか似ていませんか?

 安全性についても書きたいのですが、明日から旅行に行きますので何かと
気忙しくて・・・・・・(^_^;;

 あれぇ 賛成試論を言ってみる立場を風邪で休んでいる間にケロッと忘れ
てしまいましたな。 (^_^)
                                TEL

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