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94/07/16 09:40:25 KAWANO   朝日新聞>青年連絡協から不満の声

   串間市の原発問題で九電と意見交換
    青年連絡協から不満の声
       農業関係者ら60人参加

 13日、串間市のJA串間市で開かれた九州電力と串間市原発阻止JA青年部
 連絡協議会の意見交換会には、同市内の農業関係者ら約60人が参加した。連
 絡協側からは、原発運転によって生じる放射性廃棄物の処理や解体問題、風評
 被害、九電の広報活動についての質問が出た。終了後、連絡協側からは、九電
 側の回答について、具体的に答えなかった点も多いなどと不満の声が出た。

 *放射性廃棄物処理

協議会>最終的な処分方法が決まっていないのに、新たに原発を建設するのはおかしいのではないか。

九州電力>外国ではうまくいった例もある。高レベルの放射性廃棄物は原発立地した場所で保管するわけではない。
廃棄物は国レベルで検討しており、発電所側は何万年という半減期のオーダーを考える必要はない。
 *風評被害 九電>風評被害は、これまで実際に起こっていない、と思っている。
北海道の泊原発でトラブルがあり、牛乳の取引が中止された例があるが、
別の販路を開拓してより多く生産している人がいると聞いている。 協議会>他にも例はあるし、子どもに農業を継がせたくなくなるなど精神面での風評被害もある。
市場のほとんどの関係者は、原発を好ましくないとしている。 九電>私が市場の関係者だったら、原発はあるよりない方がいいと思う。
そういうことは否定しない。しかし、人それぞれの受け止めかたがある。正しい知識の普及に務めなくてはならない。  *広報活動 協議会>調査地点や規模は。 九電>今、調査地点を明らかにして、無用の混乱を生じさせるのは本意ではない。
規模なども、仮に造るという前提でも、一概に言えない。 協議会>他の地域では串間市のように事務所を置いてPA(パブリック・アクセプタンス)活動をしていないのか。
反対が多ければやめてくれるのか。 九電>活動は九州全体でやっている。しかし(串間市の休息所のような施設は)、他の地域にはない。
反対が多ければやめるかということについては今、白、黒を言う段階ではない。 協議会>原発に反対している地域に正しく理解してもらうためにPA活動を行っているというのなら、
なぜ串間市以外で、議会が原発立地の反対を表明しているところに事務所がないのか。 九電>「串間市には何か起爆剤がいる。正しい情報を伝える責任があるのでは。
もう少し訪問などをして説明する丁寧さが必要ではないか」と言われる一面もある。
原子力についての正しい情報を提供したい、という気持ちを一貫してもっている。                       1994,7,14付け朝日新聞 宮崎県版

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