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93/10/17 13:08:23 KAWANO 宮崎日日新聞>原発反対で連協設立
原発反対で連協設立
JA串間市・JA串間市大束
同一歩調を確認
串間市への九州電力の原子力発電所立地打診問題で、反対を打ち出しているJA串間市
(日高立夫組合長、2740人)とJA串間市大束(村上正勝組合長、914人)は16
日、合同で「原発立地阻止JA連絡協議会」を発足させた。「危険な原発と農業は共存で
きない」と意志統一。具体的な取り組みは今後協議するが、「適地調査」を決議した議会
に慎重な審議を求め、市長にも反対をアピール。もう一つの農協組織JA市木とも連携を
取り合っていく方針。両JAによる市内最大の反原発組織の誕生となり、「串間原発」の
行方に大きな影響を与えそうだ。
同日は、両JAがそれぞれ「反原発」を打ち出して以降、初めて同じテーブルについた
。理事、幹事ら32人が出席し、「同一歩調で反対運動を展開する」ことを確認。両JA
の役員、各部会、地域の代表者計77人で連絡協議会を組織する事になった。
今後の運動、活動内容については「一日を争う問題」(村上組合長)として、早急に協
議会で決める。先に同大束が「適地調査決議」に賛成した議員への撤回の説得や住民投票
条例案の改正を求めていくことを決めており、この方針を含めて話し合う。
原発問題に対して市民間には賛否の意見があるため、同協議会では「混乱を招かずに円
満な方向で取り組みたい」としており、まず議会や市長と話し合いの場を持つことになり
そうだ。
日高、村上両組合長は「二つの団体による組織は大きな力になる。(原発立地阻止とい
う)目標達成に向け運動がやりやすくなった。今後はJA市木とも手を取り合って行動で
きるように期待している」と話す。さらにはJAレベルとして、県段階まで広げていきた
い意向を強めている。
同市内には三つのJAがり、残るJA市木は組織としての賛否は打ち出していない。し
かし、9月定例市議会を契機に組合員の中では、方向を求める声も上がっている。
1993.10.17付け 宮崎日日新聞