つくらせんもや
     第3号 1997年4月15日発行
      串間反原発住民投票対策本部
       串間市西浜1丁目5−6
       Tel&Fax 0987-72-3209

3/31 市長、再議を行わず!
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艨@        3号の内容         
艨Eドキュメント1997年3月・・・・・・・・・・・・・・・・2
艨E前代未聞の暴挙−無記名(秘密)投票・・・・・・・・6
艨E再議は行わない−市長、迷走・・・・・・・・・・・・・・・・8
艨E声明−串間市原発阻止JA青年部連絡協議会・・・・10
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                  串間反原発住民投票対策本部

ドキュメント1997年3月 3月11日 九電、3月議会一般質問の初日を狙いすましたかのように、山下市長に対し原      発立地計画の「白紙・再検討」を申し入れる。だが、記者会見では「その意味      は断念・撤退ではない」「(串間は)最重要地点からは外したが、候補地の一      つに変わりはない」「(九電が原発立地の)意思表示もしていないのに住民投      票をするのはどうかと思う」と発言し、串間原発立地の意思に変わりはないこ      とを明らかにする。      市長は「原発は住民投票で決着をつける」と明言する。      対策本部、緊急全体会議を開き、「九電は信用できない。『白紙』は住民投票      の回避を狙っている」で一致、チラシの全戸配布を決める。      動燃の東海村「アスファルト固化施設処理施設」で火災爆発事故、30人以上の      作業員が被爆する。   12日 対策本部は、「九電『白紙』の狙い」チラシの全戸配布を開始する。   13日 原発推進派議員4名が、市議会に住民投票予算を予備費に編入する修正案を提      出する。目的は、住民投票予算を削除し、住民投票の実施を妨害すること。   15日 玄海原発1号機復水器内の細管破砕事故。   19日 総務委員会は、4対1で予算案原案を可決する。   21日 市議会3月議会最終日。      朝7時より約50人の市民が傍聴整理券を受け取るために市役所前に並ぶ。      午後1時から、予算案審議・採決。休憩後、無記名投票(秘密投票)という暴      挙により12対10で、修正案を可決する。傍聴席の市民は、採決結果に驚き、無      記名投票(秘密投票)に対して怒りの声を上げる。      直後に対策本部は、行動に参加した約100人とともに、市長に再議の申し入れ      をしたが、市長は「よく検討する」と答えたのみで、再議についての明言を避      ける。      夜、緊急全体会議を開き、今後の対策を検討。反原発議員懇談会との早急な会      合を決める。   22日 JA青年部連絡協議会など3団体が、「市議会の暴挙→無記名投票=秘密投票」      チラシの配布を開始する。      市長「住民投票を求めているのは一部の人だけだ」と発言する。   23日 全体会議、反原発議員懇談会議員参加。さまざまな行動を通して、市長に必ず      再議を出させることを確認する。   25日 反原発議員懇談会が、全員署名捺印のうえ市長に再議の申し入れをする。      九電、宮崎県庁訪問後、記者会見で串間原発「断念・撤退」をほのめかす。   26日 市長、東京で九電鎌田副社長と会談する。      対策本部は、九電の「住民投票つぶし」とみて、「九電の陰謀→住民投票つぶ      し」チラシの全戸配布を開始する。      川内地方で震度5の地震。   27日 JA青年部連絡協議会、市長に再議の申し入れ。市長の返答に納得できなかった      ため、昨年秋の市長との住民投票実施の「誓約書」をマスコミに公開する。      いのちを守る女性の会、市長に再議の申し入れをする。      第3回住民投票準備委員会、「議会の推移を見て、存続を判断する」ことを申      し合わせる。      市長、「九電と会って『断念・撤退』を『確認』した」と発言する。また、再      議については「公約を守るか守らないか、総てを含めて熟慮中」と答える。   26日〜30日 4台の車で市内全域を2巡する街頭宣伝活動、市民に再議を訴え31日の      市役所玄関前行動の参加を呼びかける。5日間で延べ90人が参加。みな仕事や      病気の子供など、総てをなげうって行動した。   31日 午前8時、市役所玄関前行動、約200人以上の市民が早朝から参加し、市長の      決断に注目する。      午前8時30分、市長が登庁。さっそく代表が市長室に押しかけ交渉したが、市      長は頑として再議の実施を明言せず。約1時間強の交渉の末、午後4時の再交      渉を約束していったん引き上げる。      午前10時30分、市長、反原発議員懇談会と会見、事務局長が傍聴したが、市長      の態度は変わらず。      午後12時30分、対策本部から街頭宣伝カー2台が出発、再議の実施を訴え、午      後の市役所行動への参加を必死で呼びかける。      午後1時、議会全員協議会、対策本部は傍聴を求めたが、受け入れられず。森      議員「反原発議員懇談会の再議要求は、議会をないがしろにするもの」、末海      議長「各議員は自らの判断に責任を持つように」と発言する。      午後3時、昼のTVニュースを見た市民が市役所に続々と集まり、行動の参加      者は300人を超える。みな緊張した面持ちで、再交渉の時を待つ。      午後4時、対策本部は、市長に「市長、九電、反原発派の3者で串間原発『断      念・撤退』の確認書を結ぶよう」申し入れる。市長はあわてふためき「答えら      れない」と回答するのみ。      その後、「再議はしない、公約は尊重する」と矛盾した文書を何の弁解もしな      いまま読み上げる。対策本部代表20数人は、「公約を守れ」「ちゃんと説明し      ろ」などとつめよるが、市長は刑事に守られ、わずか5分で逃亡する。「卑怯      者」「ウソツキ」の声。怒りのあまり言葉にならない市民もいた。      さらに助役にきちんとした説明を求めたが、「私は何も知らない、市長は退庁      した」と答えるばかりだった。      午後5時、JA青年部連絡協議会が再議拒否についての「声明」を緊急発表、同      時に「誓約書」を一般にも公開して市長の姿勢を追及する。      午後7時30分、緊急全体会議。h市長に対しては住民投票に対する姿勢を質す      i九電に対しては「撤退・断念」をほのめかしたことの真意を追及することを      決め、住民投票実施にむけた運動の継続を確認する。
前代未聞の暴挙 無記名(秘密)投票 1. 無記名投票(秘密投票)よる採決は、市議会の規則では、議長が必要とみとめたとき または4人以上の議員から要求があるときになされます。 2. 採決の際、無記名投票(秘密投票)と記名投票がそれぞれ要求されたときは、どちら の方法で採決するかは、串間市議会の規則では、無記名投票(秘密投票)で決めること になっています。 3. 3月議会の無記名投票(秘密投票)は、その限りでは合法的ですが、市民に選ばれた 選良としての議員としては、本来の役目を果たしたとはとてもいえません。まして市民の 税金の使い道を決める重要な予算の審議・採決での無記名投票(秘密投票)です。そんな ことは、全国の自治体では前例がありませんし、国会では規則にすらありません。ことは それほど重大なのです。 4. 議員が議会で重要な政策を無記名投票(秘密投票)で決め、みずからの思想信条を市 民に対して隠すという行為は、私たち選挙民に対する裏切りです。私たちは、次の選挙で は何を基準に投票していいか分らなくなります。議員への不信は、議会の存在意義に疑問 を抱かせ、市民の市政に対する無関心に拍車をかけます。主権在民の民主主義は形ばかり のものになるでしょう。 5. さらに、無記名投票(秘密投票)で「住民投票条例」そのものを廃止しようという動 きも予想されます。市議会の末海議長は、私たちの申し入れに対して「今後の無記名投票 (秘密投票)の実施は状況次第」と答えています。将来、串間市議会で重要議案を審議・ 採決するとき、無記名投票(秘密投票)が実施されないという保証は、もはやどこにもあ りません。
再議は行わない 市長、迷走!? 1. 市長が市議会の条例制定・改廃、予算の議決結果に異議がある時は、特別の場合を除 いて議会に再び審議・採決をやりなおすよう求めることができます。 2. 3月市議会場合、市長は市議会が「住民投票予算を予備費に編入する修正案」可決の 結果を知らせてから、10日以内に要求しなければなりません。 3. 再議の際、修正案が再び可決されるためには、こんどは出席議員の2/3以上が賛成 しなければなりません。 つまり市長側とすれば、出席議員の1/3以上が反対すれば、修正案を否決することが できるということです。 4. 3月議会の場合、議会では住民投票の予算とその他の予算をわけて審議・採決し、そ のうち住民投票の予算については、修正案のみを先に審議・採決して、原案=市長案につ いてはまったく手をつけていません。  そのため、再議で修正案を否決した後、原案を審議・採決しなければなりません。その 時の採決は、多数決になります。 5. 市長は再議をしない理由として、4月1日から予算が執行されないと市民生活に影響 が出ることを挙げていました。しかし、首長と議会が対立して予算が使えないときは、暫 定予算を組めばすむことです。国会などではよくあることで、国民生活に特に支障はでて いませし、市民の生活には何の影響もありません。 6. 何よりも議会による予算の否定は、市長に対する不信任に等しく、本来なら市長自身 の進退問題か議会解散に直結します。 7. 山下派の議員は、市長選挙では住民投票を公約に集票活動をしました。にもかかわら ず、無記名投票(秘密投票)を策謀し、修正案可決に加担しました。このことは、支持者 や協力者に対する裏切り行為です。  また、自派閥の市長が提案した予算案をつぶした行為は、つたない茶番劇にしか見えま せん。市長はなぜ、再議を出さず、怒りもしないのしょうか。
■住民投票を成功させよう! ■住民投票に勝利しよう! ■原発のない串間を! ゚繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙 艨@                        艨@     ボランティアスタッフ募集       芬末ア所の作業を手伝ってくださる方を探しています。 艪イ連絡先をご一報ください。            瘋繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙 ■署名カンパにご協力下さい