つくらせんもや
第1号 1997年3月1日発行
串間反原発住民投票対策本部
串間市西浜1丁目5−6
Tel&Fax 0987-72-3209
第2回準備委員会開催される
<写真>
会議に臨む城本部長、村上副本部長、山下事務局長
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艨@ 2号の内容
艨Eリレーエッセイ 連載2 JA串間市女性部 …2
艨E署名活動に参加して ……………………………5
艨E「市民宣言 [案] 」と私たち 連載2 ………9
艨@ 繙住民投票の意味と意義
瘋繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙
☆この機関紙は市民のカンパで発行されています。
引き続き、みなさんのご協力をお願いします。
■郵便振替口座 01740-0-54262
串間反原発住民投票対策本部
リレーエッセイ フリートーク 「私の想い 私の願い」
★「原発反対」!私は大きな声で叫ぶ
原発に関して今、いろんな情報がとびかっている。しかし、私のような者
でも、人命に影響を及ぼす事が良いか悪いかぐらいはわかる。小学生でもわ
かる問題を大人がまちがえるのが不思議なくらいだ。
私は小さい頃、親から戦争の悲惨さをよく聞かされた。戦争は自然を破壊
し、すべてのものをうばっていった。だから戦争は二度とおこしてはならな
い。と、私達はこの言葉をこれから社会をせおっていく子供達に言い伝え、
と同時に串間の自然と子供たちを守る責任がある。
最近、チェルノブイリのテレビをよく見る。年老いた老人達が先祖代々の
土地を捨てきれずに今だに汚染されたその土地で生活している。しかし、そ
こには若者や子供らの姿はない。私達はこの串間をチェルノブイリと同じ姿
にしてはいけないのだ。
人間が手がける物に対し「完全」という事はない。「もしも」と考えた時、
私はあのチェルノブイリの老人達、そして被爆している子供達の悲しい叫び
声が聞こえてくる。
私もやがてあの世とやらへ行くのであろう。しかし、自分達の身勝手な考
えで子供達の未来までも変える権利はないと思う。
私達は利害関係を捨て、本音で原発に対し「NO」!!という言葉を責任を
もって言うべきである。
[JA串間 女性]
★串間に原発はいらない
原発は安全性の疑問や不安、立地に伴う社会的経済的効果やさまざまな意
見がありますが、私達は学習会で話を聞く度に不安、こわさを、強く感じま
す。なぜ、こんな危険なものを串間につくろうとするのでしょうか。
もんじゅの事故でも全く想定していなかったナトリウムと空気中の水分と
の化学反応がクローズアップされています。福島県での部品交換時の作業ミ
スで蒸気もれ、又福井県の知事さんが原発で絶対町はうるおわないといわれ
ています。この様に現地での実情を知るとき、串間には絶対に原発をつくっ
てはなりません。
串間にはいこいの里の温泉、又観光農園、ゴルフ場等、大自然の中でのび
のび暮らせる用地もあります。安心し健康で三世代が暮らせる串間市民のた
め、又将来の子孫のためにも原発をつくらないように私達女性が真剣に考え
最後まで頑張ろうではありませんか。
[JA串間 女性]
★クリーンな原子力発電所……なんの害もない……と、推進側はさかんにい
われます。その上、莫大な交付金迄付いてくる……
そんな最高の条件なのに進んで受け入れる地がないのはなぜか?日本列島
どこでも造れる条件にあるのに、なぜ串間か。
日本の原子力発電は、まだ歴史が浅く大きな事故もなく廃棄物処理の経緯
も未知のままです。
原発施設は30年が寿命と言われております。2000年頃から日本の原発でも、
どんどん廃炉処分をしなくてはならないことになります。建物一切をとりこ
わし、厳重に保管しなくてはならない。しかも原発の火が消えても、有害な放
射能を放ち、その害は何百年も続くと言う。そんな有害なものを年々積み重
ねておかなくてはならない串間に、私は絶対したくない。
私には中学、小学生の孫がいます。原発の話をすると、原発はこわい、串
間には原発は造ってはいけない……と真剣に訴えます。私達より、これから
の串間を背負ってたつ子供等のためにも、世の中で一番危険なものをこの串
間の狭い地に造らせることは、できません。
空気と水と土を守ることこそ、地球に生きる権利が与えられると思います。
大人たちよ目先の金にまどわされるな!!
[JA串間 女性]
★私は、水稲施設園芸を営む専業農家の主婦です。
串間に原発立地が打しんされて以来私は、講話・学習会にと参加してきま
した。
しかし、専門的な事は難しく、よく分かりませんでしたが、ただ、危険な
ものである事だけは確かだと思いました。もし仮に原発ができるとしたら、
大気汚染はもちろんのこと廃棄物処理の問題を考えると不安で一杯です。
原発だけは、ここ串間につくらせては、ならないまた、許してはいけない
と強く感じています。
今後、住民投票も行われますが、結果が出るまで絶対気をぬけません。皆
の力を結集して反原発に取り組むこが大事ではないかと思います。
私は自然の美しいこの串間の澄みきった空を守り、安心して農業のできる
日が来ることを信じて、これからも反対運動に積極的に参加し協力していき
たいと思っています。
未来ある子供達のためにも私達大人が頑張って行動しなければと考えてい
ます。
[JA串間 女性]
★今、なぜ原発反対なのか
放射能がとても恐い。
放射能と聞くたび、目にするたび悪寒が走る。
広辞苑で調べてみた。
(放射性物質が放射線を出す現象又は性質) とあった。
もし、事故が起きた場合、私達がどこへ隠れても中央の一点から四方八方
へ放出される放射能からは逃れようがないのです。
私が初めて放射能が恐いと思ったのは、今から20数年前の体内に子供を宿
した時、地区で胸部レントゲン撮影があった時のこと、私を見るなり「赤ち
ゃんが放射能を浴びるといけないから貴女は受けなくてもよいですよ」と大
変かわいい赤ちゃんという言葉とは想像もつかないいかめしい顔の小父さん
からの一言でした。
まず子供を守らねばという母になる自覚ともいう気持が芽ばえたことを思
い出します。
自分のことより子供、その子供達が安全に自然を大事にしながら生きてい
けたら便利さより豊かさより節電してでもそちらをとりたいと思います。
今子供が、私が親になり子供を思った年齢になりました。それに伴い、一
層自然を破壊しないで守っていって欲しいという気持ちが膨らんできました。
まだまだ、いっぱい書き足りませんが、母親としてのささやかな気持ちを
書いてみました。
原発は絶対反対です!!
[JA串間 女性]
住民投票で原発に終止符を!
「署名活動に参加してI]]」
★いよいよ、各団体の署名カンパ活動が、本格化してきました。すでにいろいろな
エピソードが生まれています。ここでは、その一部を紹介します。
^
★1月28日(火) 本田さんと二人で、寺里地区45戸総てを訪問した。
平日の午後だったためか、殆どが留守だった。然し快く署名してくれた家
が六戸、内カンパに応じてくれた家は五戸で七千円、約2時間かけた成果だ
った。頭から否定的でこちらの話に耳を傾けてくれなかった家と署名には応
じてくれなかったが素直に一応話は聞いてくれた家が合わせて数戸あった。
2月9日(日) 前回の反省のもとに休日の午後をねらって回ったのだが、
やっぱり留守が多く前回の半分位の成果しか挙げる事ができなかった。そこ
で残された方法はやっぱり夜間に訪問するしかないと話し合う事だった。運
動の厳しさを痛感すると共に寒風に堪え老骨に鞭打つしか道はないだろう。
[未完 上町・男性]
★何回活動しても「署名をください」と言うのは言いやすいのですが「カン
パもお願いします」と言うのは、気が引けるものです。そんな活動の中で印
象深かった事がありました。
それは、年金生活をされているおばあちゃんの家を訪問した時のことです。
わざわざ炊事の手を止められて署名をして下さったので、カンパの話をした
ところ「明日、病院に行くお金しかない、でも、お金ができたら、事務所に
持って行くが」と言って下さいました。そして帰りに「ごくろうさん、これを
持って行きなさい」とホッカイロを一袋下さいました。このおばちゃんは本
気で応援してくれると感じました。そして、このおばちゃんのような人たち
の思いをつなげて行くのが自分たちの活動なんだと意を強くしました。
いつもいつも良い反応ばかりではない署名カンパ活動ですが、大切な住民
交流の時間だと思い、これからもがんばりたいと思いました。
[塩屋原・男性]
★「こんばんは、原発反対住民投票本部から参りました。署名をお願いした
いのですが」との声に、戸惑って応対された顔が一転緩んで積極的に署名を
して頂いた。
それから数分間、「原発談義」!
「子供や孫に原発残したらいけないよね!串間のすばらしい自然を残して
いかなければいけないね!串間の活性化は一人一人の力で」とカンパも快く
頂いて、とってもみなさんの気持ちに感激!
原発反対運動に携わって五年目、議会傍聴、ビラの配布、選挙運動に頑張
ってきて、いよいよ住民投票にこぎつけてきました。
しかし、今からが本当の正念場。
反対運動は一度負けたら終わり。将来の串間を決める大事な平成九年、み
なさん一緒に力を合わせて頑張っていきましょう。
[井牟田 男性]
★私は、1月26日の決起集会で「私達の運動は、有理、有節で大いに学習し
よう」と発言しましたが、原発をめぐる推進、反対の両輪を大いに議論すべ
きであると思います。
大いに議論することが大事です。議論抜きの採決(投票)と云うのは民主
主義の点で好ましくありません。議論は、何も恐れるところはありません。
私は、昨年7月、新潟県巻町に、住民投票一ヶ月前に行って見て来ましたが、
通産省主催の講演会が7回開かれましたが、それに対し反対側も7回の講演
会を開きました。
住民のひとりひとりが原発問題を自分のものにしてこそ、「住民投票が意
義あるものになると思います。4年間の勉強の成果を復習し、さらに、新し
きものを身につけて、投票に勝利しましょう。
[崎田・男性]
★私は反原発と言う事に対して一般の市民は無関心すぎると考えていました。
ところが、署名カンパ活動を始めてみて、話してみれば、多くの人が署名
に応じてくれたり、カンパもお願いすることが出来ました。
ある親子三世代家族に署名カンパ活動に行ったとき、じいさんが孫たちを
見ながら「原発が出来れば、この子等につけは回る。絶対作らせてはならん!!
私も頑張るからあんたたちも頑張ってくれ」と力強い言葉をもらいました。
このじいさんや第1号に筆を取られたお母様方が孫や子供の行末を案じら
れるのは当然だろうと思います。
私も同世代の子供が三人います。原発が目の前に見える郷土は考えたくあ
りません。その為に自分の意志をはっきりもって住民投票にのぞみたいと思
います。
[毛久保・男性]
|-------------市民宣言「案」と私たち 第2回---------------------------
| 司会 今回は予定を変更して、住民 河野事務局次長 そんなことになっ
| 投票の意味と意義について、議論し たら、串間の活性化どころではあり
| たいと思います。 ません。串間市民の一体感も失われ
| 猪塚広報部長 署名とカンパを募る ます。そもそも、選挙では、選択の
| 中で、市民の一部から「議会が原発 基準が、さまざまな政策や候補者の
| 反対決議をあげたではないか」「市 人柄に置かれます。原発問題だけで
| 長選挙で(原発問題の)決着はつい 決まるものではありません。だから
| たのではないか」というような声が 原発問題は、通常の選挙と切り離し
| 聞こえてきます。しかし、それでは て、住民投票で解決しなければ混乱
| 原発問題を、議会や行政にまかせき を招きます。そのうえで、きちんと
| りにすることになります。はたして した政策論議をするべきでしょう。
| それでいいのか。また、政府=通産 吉田組織部長 住民投票の意義はそ
| 省や九州電力は、このまますんなり れだけではありません。住民が直接
| 撤退するのか。そうそう上手くいく 串間の政策決定に加わる唯一の手段
| とは思えないのですが……。 です。原発は大問題ですから、議会
| 山下事務局長 選挙のたびに問題に や行政の判断だけに委ねるわけには
| なるでしょうね。これまでの各地の いきません。わたしたち一人一人が
| 例をみると、電力会社や推進派はあ 真剣に考え、判断しないと、必ず将
| きらめるということを知りません。 来に禍根を残すと思います
| 2年後の市議会議員選挙、4年後の 同時に住民投票は、串間活性化の
| 市長選挙、あるいはその先々まで。 第一歩でもあります。原発に頼らな
| 要するに原発誘致が決まるまで、か い串間をどうつくるのか、住民投票
| れらは、しつこく、選挙を原発推進 は、それを議論し、準備するための
| のために利用するでしょう。 チャンスではないでしょうか。
| 司会 すると、そのたびに、市が二 司会 次回は、その点をさらに深く
| 分されるということになりますね。 お聞きしたいと思います。
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艨@「私の想い、私の願い」予告
芬沚は、JA大束女性部にお願いし
艪ワす。
瘋繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙
経 過 報 告
2月10日 電源開発、青森県大間原発の建設計画の申請一年延期を同町議会
に申し入れる
2月14日 三重県自民党県議団、「芦浜原発問題は一九九九年末まで冷却期
間とする」旨の見解をまとめ、南島町と紀勢町および中部電力に通告
同日 通産省、福島・新潟・福井の三県にプルサーマル計画の協力を要請
2月20日 科学技術庁、もんじゅのナトリウム漏れ事故の原因に関する最終
報告を原子力安全委員会に提出
2月22日 上関町祝島漁協、中国電力の建設申し入れ後初めての原発建設反
対決議をあげる
2月25日 串間市電源立地推進協議会、「串間原子力推進市民投票対策本部」
を設置。本部長・井手徳幸氏、副部長・神山常孝氏および代口修氏
同日 福島第一原発3、4号機の主蒸気隔離弁室の放射線量が倍増
<事務所日誌>
2月10日 「市民の会」が署名カンパ活動を事務所を拠点にして開始。サー
ビス残業になるが、事務所がにぎやかになるので、まあ、いいか。
同日 山下事務局長、平和教育集会で講演、内容はどうだったか知らないが、
カンパ10万円には驚いた。
2月13日 市民が、事務所に直接、署名とカンパを届けてくれる。期待の大
きさを感じて決意を新たにする。
2月15日 反原発市議会議員と懇談会。
2月17日 1号の製本。誰が作業したかは忘れたが、後で布団に入ってから
も耳鳴りがしたのは、なぜだろう。
2月25〜27日 2号の原稿を入力。みな予定をオーバー。実感のこもった泣
かせる内容で割愛できず、紙面づくりに四苦八苦。編集者としては失格か。
みなさん、できれば、指定の字数と締切りは、守ってください。
■住民投票を成功させよう!
■住民投票に勝利しよう!
■原発のない串間を!
゚繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙
艨@
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