つくらせんもや 第1号 1997年2月15日発行 串間反原発住民投票対策本部 串間市西浜1丁目5−6 Tel&Fax 0987-72-3209 「発刊の言葉 本部長 城 光也」 私達は、これまで、原発阻止に向かって力強く運動を展開して参りました。 その結果、住民投票で原発誘致の是非を問うことになり、反対運動の結果 を住民投票で確実にするため、市民の皆さんへ、機関紙によって情報を的確 にまた誠実に伝えることになりました。 この機関紙が、市民の皆さんの理解と連帯を呼び、原発にたよらない住み よい串間市づくりにつながることを願うと共に、反原発運動の広がりを祈念 します。
「事務所日誌」 1月7日 事務所用地の草刈り、JA青年部連絡協のメンバーなど8名が作業。 空き缶やゴミの多さにウンザリ。原発もゴミ問題も根っこは同じではないか。 1月14日 事務所に看板取り付け。農協看板事業部(?)が大活躍。代金の 値引きで事務所の経費削減にも貢献した。職人3人組はすっかりその気、入 た。職人3人組はすっかりその気、入口に看板を設置した時は、看板屋さん があてにしたほどの腕前らしい。 1月16日〜25日 ノボリ旗の製作。連夜の午前様も何のその、きちんと文字 のフチを取り、一筆一筆に魂を込めて気分はもう芸術家。原発阻止の熱意に あふれていた、と書いておこう。 2月2、9日 ノボリ旗を手作りしてくれた女性たちが、今度はハチマキの アイロンかけ。ご苦労さまですと言ってるそばから、また、からかわれて、 専従(独身)はつらいよ。
リレーエッセイ 「私の想い 私の願い」 私は、「いのちを守る女性の会」の一員です。 いよいよ、市民投票が目の前に迫ってきました。 私はこの会を発足させるまで、原発は反対だけど、活動は誰かがしてくれ る、という考えで過ごしてきました。 しかし、この原発だけは、国・県・企業が絡んでいるだけあって、何もし ないで止めるのは考えが甘いんだ、と昨年の九電のPA活動をみて、つくづく 痛感しました。 反対される皆さん、私達は、何も持っていません。だけど一人一人が立ち 上がり、行動を起こした時の力は何物にも負けないものだと思います。これ だけは、立場、義理を考えないで、真正面から立ち向かってほしいものです。 反原発の活動は、それぞれの積極的な行動が一つの輪になって初めて成り 立つものだと思います。幹部、役員まかせでは、大きな輪は作れません。皆 さんの協力を、ぜひお願いします。 自分達のために、子孫のために、そして、この自然豊かな串間のために、 住民投票対策本部と共に、積極的に行動を起こしてください。あなたの行動 ひとつで原発をSTOPする事ができます。 一緒に頑張りましょう。 (大束 女性) 私は、原発を阻止するため、活動を始めました。 原発が環境や人体に及ぼす影響、そして電気を作る方法は原発以外にたく さんある、という話を子どもたちにすると、小四の息子が「お母さん、大人 は危ないって判ってるのになんで造ると」と尋ねました。私には、返す言葉 が見つかりませんでした。 いつから大人は、この素直な気持ちを言えなくなったのだろうか。 原発は、今造ってしまうと、廃棄物や廃炉を後々の子孫まで残す事になる。 原発誘致の判断をするのは、有権者だが、原発の後始末をするのは投票権の ない子どもたちです。 毎日叱ってばかりいる子どもたけど、自分の子どもは特別にかわいいもので す。私は、そんな子どもたちに、原発のある串間を残したくありません。 未だに、原発は人ごとだ、と思っている人がいます。重大な決断を迫られ ている事に早く気づき、自分の子どもの為だけでもいいのです、立ち上がっ てください。 北海道の中学生が「私が大人だったら体を張ってでも原発を止めていた」 と訴えていたように、原発から体を張って守ってくれる親の姿を見せてあげ てください。うしろから子どもたちはきっと見つめています。 「大きくなったらお母さんたちの側で暮らしたい」という娘に私の大好き な串間を自然豊かなまま残してあげたい/私に勇気をわけてくれる子どもた ちへ/みててね、お母さん、頑張るよ (大束 女性) 私は農家の主婦です。 好きな農業が出来て幸せ。 でも、原発問題が持ち上がって、不安な気持ちで生活しています。自分達 の子供、未来の孫の為、そして先祖を守る為に、私は原発に反対します。 反対する以上勉強しないといけないので、私達の会でいろんな人に来ても らい、学習会。会員の意見をチラシに作ったり、役員が自費で川内原発、玄 海原発を視察に行き、現地の人達と話し合い、現地を見ながら説明してもら ったりして学習してまいりました。 原発内視察もさせて頂き、九電側の説明をしてもらい、私達も質問したの ですが、私達の納得のいく説明はありませんでした。 私自身、図書館に行き、原子力発電の本を借りて、夜は勉強しています。 私には大へんむずかしい、でも反対する以上、必要だと思うのです。 今年は、一番だいじな未来の串間が決まるのです。この問題は、大隅開発 と一緒にするといけないのではないでしょうか。一時の金銭で、未来の生命 までも売ってはいけません。 未来の為に、正しい住民投票をしたいと思います。 (大束 女性)
|------------「市民宣言[案] 」と私たち 第1回------------------ | 司会 今日は、事務局に「住民投票くしま市民宣言 [案] 」と署名運動 | についてお聞きします。なぜ、「市民宣言」を [案] としたのですか。 | 山下事務局長 「宣言」は、署名した市民ひとりひとりが「宣言」を自 | 分のものにすることをめざしています。だから、私たちで文案を一方的 | に固定することはできない、多くのみなさんのご意見を反映するものに | したい、と考えました。串間の住民が「宣言」について話し合いを重ね | ることで、住民投票の意義や原発反対の意思を共有できれば最高です。 | 司会 すると「宣言」は変化していくのですね。 | 吉田組織部長 変化するというよりも成長するといったほうが、よいと | 思います。原発に頼らない串間をどうしていくのかは、私たち自身の成 | 長にかかっているのではないでしょうか。「宣言」の深まりが、私たち | の成長の証になると思います。 | 司会 わかりました。それでは、次回からは、「宣言」の各項目につい | て、順次お聞きします。 | 野辺財政部長 最後にひとこと。この運動は、どこからも援助を受けて | いません。署名でもわかるように、ひとりひとりの力を積み上げていく | ものです。多くのみなさんのご協力を、せつにお願いします。 |----------------------------------------------------------------
「経過報告」 1月26日 住民投票対策本部、事務所開き決起集会、五百人参加/高速増殖 炉もんじゅで空調用機器が故障。 1月28日 福島第一原発3号機、原子炉の格納容器内の冷却用空調機異常で 原子炉を手動停止 1月29日 九電、宮崎日日紙上で、広告3本を掲載 1月31日 串間市電源立地推進協議会会合。住民投票に備えるとともに、九 電に「凍結解除」を求める方針 2月4日 市民投票準備委員会が発足、第1回の会合。委員は以下のとおり 〔反対〕城光也 (対策本部本部長) 、村上正勝 (JA串間市大束組合長) 、山 下芳数(JA青年部反原発連絡協議会会長) 〔推進〕井手徳幸 (商工会議所 会頭) 、松浦康雄 (建設業協会会長) 、代口修 (ニューリーダー会会長) 2月10日 外務省、米軍機が沖縄で劣化ウラン弾を誤射していたことを発表
■住民投票を成功させよう! ■住民投票に勝利しよう! ■原発のない串間を! ゚繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙 艨@ 艨@ ボランティアスタッフ募集 芬末ア所の作業を手伝ってくださる方を探しています。 艪イ連絡先をご一報ください。 瘋繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙繙 ■署名カンパにご協力下さい