はじめに
シルクスクリーンが、表現方法として脚光をあびるようになったのは、ここ20うん年前ぐらいからだそうです。
特に、アメリカのポップアート作家のアンディ・ウォホール(1928 - 1987)らが、表現方法として好んで用いたことによる影響が大きいようです。
日本でも、影響を受けた者が多く、デザインの関係でも広く利用されるようになったらしい。
これは、シルクスクリーンの原理が単純で、簡単な設備とわずかな材料で作業ができ、しかも応用範囲が広いからです。
シルクスクリーンの特徴
- 高度な技術を必要としない。
- どんな素材(紙、布、木、プラスチック)や形(平面はもちろん曲面や立面)にも印刷が可能である。
- 簡単な設備とわずかな材料で作業ができるので、経済的である。
シルクスクリーンの原理
シルクスクリーン印刷は、孔版印刷に属します。
版の材料には、枠にスクリーン生地を張ったものを用います。版は、図柄以外の部分にインクが通らないように、何らかの方法で目止めをします。この目止めの作業を製版とよび、製版方法の違いは、目止めの仕方の違いによります。
ただし版は、凸版など他の版式と違い、像が左右逆転しないため、正像で製版するのが特徴です。
印刷は、枠の中にインクを盛り、スキージを移動してインクを押し出すようにして刷ります。